年金者連盟はこんな運動と事業を行っています

奈良県市町村職員年金者連盟(以下「連盟」という)は、年金受給者の生活と福祉の増進、さらには会員相互間の親睦を図ることを目的に、昭和48年4月1日に設立され、現在県下に18支部を設置し、会員数2,500人を超える団体に発展しました。

そもそも連盟は、高齢化社会の到来が予測され、年金制度改正論議が活発化しつつあった昭和39年、市町村を退職した年金受給者が自らの手で、経済情勢に即応した生活が維持できる年金制度の改善を求め立ち上がったことにはじまります。

当初は北海道連盟など11連盟で全国連盟が発足しましたが、その後、全国的に年金者連盟の設立の要望が高まり、各都道府県が設立し、現在では全国で35万人が参加する一大組織として活動しています。

これまでの連盟活動

連盟の大きな役割として、年金受給者の安定した生活の維持を何よりも大切と考え、共済年金制度の改善に向けて毎年国会陳情を実施するなど、精力的に活動を行っています。その結果、これまでに多くの成果を上げてきました。

退職者の生活を守ります

連盟では、また、会員相互の親睦と福祉の向上を図る事業も推進しています。

老年期を迎えると多くの人が孤独感を経験するといわれています。現役時代は仕事中心の生活が続き、地域活動に参加する機会を逃されたまま職場を離れられた方は、なおさらのことかも知れません。

そこで、連盟ではストレスを少しでも和らげてもらうために、毎年支部総会、旅行行事(実施の有無については、各支部ごとに決めています)を行い、会員相互の親睦を図る機会を提供しています。

また、みなさんが抱える不安の一つにケガや病気があります。連盟ではこれらにお応えするため、団体傷害保険、医療総合保障プラン等に有利な保険料で加入いただける制度も設けており、すでにたくさんの方に利用いただいています。

その他、共済組合の協力を得て、支部総会などで年金制度改正の説明や年金相談、そして、「連盟だより」など広報誌による情報提供、慶弔金の支給などの事業を展開しています。

これからの連盟

現在、年金制度を取り巻く環境は、少子高齢化、景気低迷など非常に厳しい状況にあります。とくに年金受給者と現役世代の給付と負担のバランスが大きく偏り始め、これを是正するために、年金給付額の5%適性化や支給開始年齢の引き上げなどといった改正が実施されてきました。そして、今後は年金財政基盤をより強固なものとするために、各種年金制度の一元化が図られていきます。

人生80年時代、退職後は第二の人生といわれます。その人生を豊かで輝かしいものにするためにも、給付と負担の均衡のとれた共済年金制度の存続を堅持し、わたしたちの生活を脅かしかねない制度改正は断固として阻止しなければなりません。

そのためには、一人でも多くの年金受給者が団結することにより最大の力が発揮されることになります。したがいまして、連盟の目的と活動についてご理解いただき、ぜひこの機会にご加入くださるようお願いします。